道東
・三国峠展望台
四季折々、美しい表情を見せてくれる「三国峠」。北海道の雄大な景色を見ることのできる絶景スポットです。旧地名で石狩、十勝、北見の境界に位置することから「三国」の名がついています。三国峠は、広大な敷地面積を誇る「大雪山国立公園」の中にあり、標高が1,139mと、北海道の国道の中で一番標高の高い峠です。
・然別湖湖底線路
北海道で一番標高が高い場所にあるため、「天空の湖」とも称される然別湖。大雪山国立公園内にある自然湖で、大自然に囲まれた神秘的な風景が魅力です。実はこの線路、冬の前に遊覧船を陸にあげるための引き上げ用のレールなのです。冬の然別湖は氷点下の世界になって湖が結氷するため、湖底線路を見に行くなら、春から秋にかけての良く晴れた日がおすすめです。
・サロマ湖
日本で3番目、北海道では1番大きな湖であるサロマ湖は東西に長い湖。その、ほぼ中央に位置している幌岩山の山頂にある展望台であれば、見渡すほどに広い湖を一望できます。展望デッキからは、サロマ湖の端から端まで、そしてオホーツク海と湖を隔てる砂嘴(さし)や知床連山など、ほかでは見られない景観が目の前に。サロマンブルーと形容されるほど独特の青色をしているサロマ湖と目の前に広がるオホーツク海に魅せられて、思わず時間を忘れてしまいそう。特に夕方の時間帯は空も湖も、言葉では言い表しがたい美しさです。
・阿寒湖
約15万年前の噴火によって生まれたカルデラ湖。湖上には大島、小島、ヤイタイ島、チュウルイ島の4つの島が点在しています。雌阿寒岳・雄阿寒岳の山に囲まれ、南岸の湖畔には、阿寒湖温泉が湧き出る自然豊かな湖です。
・摩周湖
アイヌ語で「カムイトー」(神の湖)と呼ばれ、神秘の場所として崇められてきた摩周湖。周囲約20km、最大水深は212mにもなり、世界最高ランクの透明度を誇るカルデラ湖です。その世界規模の透明な湖面に映し出される深い青色は「摩周ブルー」と呼ばれ、空の色が移りこんで生まれる摩周湖だからこその風景。風のない日は、よりいっそうその青さに磨きがかかります。
・屈斜路湖
屈斜路湖は、周囲57kmの美しいカルデラ湖。阿寒摩周国立公園で最大、道内でもサロマ湖に次ぎ2番目の大きさを誇ります。アイヌ語で湖が川になり流れ出すところを意味する「クッチャロ」が語源。南岸に和琴半島が突き出し、湖上に中島が浮かぶ姿は絶景です。
・世界自然遺産 知床
北海道の東部に位置し、半島の中央には標高1,000m以上の山々が連なる知床。シマフクロウやシレトコスミレなどの絶滅危惧種をはじめ、陸にはヒグマやエゾシカ、海にはトドやアザラシなどの希少な動植物が生息していて、いのちの豊かさを見せてくれます。また、冬に知床の海を覆い尽くす流氷も忘れてはいけません。流氷と一緒に運ばれてくる良質な栄養分が海を豊かにしてくれ、鮭が育ち、川に遡上したその鮭をヒグマが食べ、その糞や死体が土に返り、知床の森を豊かにしてくれます。希少な動植物の生息地としてはもちろん、この海から陸・山へとつながる生態系が評価され2005年7月に日本で3例目となる世界自然遺産に登録されました。
・網走流氷観光砕氷船おーろら
冬の厳しさが一段と増す1月下旬頃、毎年オホーツク海にやって来る流氷。その流氷をダイナミックに砕きながら進む「流氷観光砕氷船おーろら」で、約1時間の流氷鑑賞クルーズに出かけてみませんか。船内は暖房完備で快適に過ごすことができます。場所によって、まったく違った目線で流氷を見ることができるのも人気の理由。1階客室は自由席で、海側に向かってソファが設置されています。客室からつながるサイドデッキでは、海上に最も近い位置から流氷を鑑賞することができます。よりゆったりと過ごしたい方は、2階の特別客室がおすすめ。流氷を砕きながら進む様子を船内から眺められる指定席です。流氷が砕ける音と衝撃が響いて迫力満点です。
・硫黄山
アイヌ語でアトサヌプリ(裸の山)と呼ばれる「硫黄山」は、川湯温泉の南側に位置する標高512mの活火山です。
茶色の山肌には無数の噴気孔があり、硫黄分を含んだ白煙が立ち上る様子は迫力満点。一帯には硫黄の匂いが立ち込めています。噴気孔のすぐ近くまで行くことができるので、活火山のダイナミックさを間近で感じられます。
山麓に広がっているのは、エゾイソツツジ(酸性土壌を好む北海道の固有種)の大群落。厳しい環境の中で育ち、6月~7月にかけて美しい純白の花を咲かせます。
・幸福駅
訪れると幸せになれそうな名前の「幸福駅」。「愛の国から幸福へ」のキャッチフレーズで1970年代に大ブームとなった駅です。現在は公園になっており、2両のディーゼルカー、プラットホーム、木造の駅舎が当時の趣を残し展示されています。廃線後に設置された「幸福の鐘」は人気の記念撮影スポット。鳴らすと幸せが舞い込むという噂もあり、多くの観光客が訪れます。
・オホーツク流氷館
流氷とオホーツク海の生き物をテーマにした展示館。マイナス15度に保たれた流氷体験室には本物の流氷が置かれるなど、年間を通して厳寒のオホーツクの冬を体感できます。「流氷の天使」とも呼ばれるクリオネや、フウセンウオ、ナメダンゴなど、展示されているその愛らしい姿に思わずほっこり。併設の天都山展望台からは、四季折々の壮大な景色を360度のパノラマで楽しむことができます。オホーツク海や世界自然遺産の知床連山を見渡す天都山からの絶景は、国の文化財「名勝」にも指定されています。