宮崎
・高千穂峡
高さ約80~100mもの断崖が、約7kmに渡って続く高千穂峡。その雄大な渓谷美は、阿蘇山の火山活動で噴出した火砕流を、五ヶ瀬川が侵食して作られました。まさに自然が生み出した、日本を代表する景勝地のひとつです。
一番の見どころは、日本の滝百選に指定される名瀑「真名井の滝」周辺。独特の柱状節理が形作る、渓谷のエメラルドグリーンの水面をボートで巡れば、幻想的な空気に包まれ、まるで異世界へ誘い込まれたような心地になります。ボートから見上げる滝は、ダイナミックで迫力満点!高さ約17mの岩肌を、清流が勢いよく落ちる様を、間近で体感できます。
・鵜戸神宮
地元民が親しみを込めて「鵜戸さん」と呼ぶ鵜戸神宮は、宮崎県南部の日向灘に面した、南九州を代表する、神宮です。色鮮やかな朱塗りの御本殿は、海に突き出た岬の洞窟内に鎮座。神秘的な雰囲気に包まれた洞窟内には「お乳岩」や「お乳水」と呼ばれるパワースポットがあり、安産・育児・縁結びなどの御利益があるとされています。
・陣の池
えびの市の北東に位置する飯野エリア田代地区。その山際にある湧水池が、陣の池です。島津家と伊東家の合戦の際に、伊東家がこの場所に陣を構えたことから、この名がついたと伝えられています。
大小2つの池があり、水底までくっきりと見えるほど透明度の高い水質を誇ります。時間帯によって、木々の間から差す陽光が変わり、幻想的な光景を生み出す小池。晴天の日には、エメラルドグリーンに輝く水面が神秘的で、絶好のフォトスポットとして知られています。
・鵜戸千畳敷奇岩
南九州を代表する鵜戸神宮が鎮座する鵜戸崎。その南面に、平坦な平磯が干潮時に広がります。今から約1200万年前から600万年前にかけて堆積した地層(砂岩と泥岩の互層)が傾いて、日向灘に面しています。長い年月に渡り激しい波浪や風雨にさらされ、浸食されて現在の姿となったそう。こうしてできた波状岩は、別名「鬼の洗濯板」(正しくは、隆起海床と奇形波蝕痕)と呼ばれ広く知られています。
広さが畳で千畳もあろうかということが名の由来とされる、鵜戸千畳敷奇岩は、宮崎県の天然記念物に指定されています。